Parallels Remote Application Server が企業の事業拡大に貢献

先日7月12日、パラレルスは Parallels Remote Application Server (以下、Parallels RAS) の最新版となるバージョン 16 を発表いたしました。今回のバージョンアップでは、お客様の声を反映することを第一に掲げて大幅な改善が行われており、これまで以上にユーザー エクスペリエンスを高めたソリューションへと進化しています。叱責から嬉しいお言葉まで、大変貴重なフィードバックをお客様よりいただいて参りましたことを改めまして御礼申し上げます。

さて今回は、年初に新しくパラレルスのお客様に加わった、弁護士法人ライズ綜合法律事務所 (以下、ライズ) 様よりいただいたお言葉とともに、ライズでの Parallels RAS の使用事例をご紹介します。

2011 年 2 月に設立したライズは設立以来、わずか 5 年で大宮、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸*、横浜と全国規模での事業拡大を進める原動力として、積極的な IT 活用を推進しています。ライズでは、急速な組織の拡大に対応できるセキュリティの確保が課題となっていました。Parallels RAS の導入当初の目的は、この課題を克服し、セキュリティに強い IT 基盤を整備して ISO27001 を取得することでした。

Parallels RAS がもたらした最大のメリットは、「インターネット分離」の実現がセキュリティを高めながらも物理的な分離よりコストを抑えて可能となった点です。「インターネット分離」では、社用デバイスからインターネットにアクセスする際、業務系・情報系システムとは分離されたネットワーク セグメント上でブラウザに表示される情報やメールを確認することになります。つまり、リスクのあるインターネットと社内イントラネットを分断することで、マルウェア感染等のリスクを抑えることができるのです。加えて、端末に仮想アプリケーションや仮想デスクトップが配信されても画面転送しか行われないため、データ自体は端末に残りません。そのため、分離されたセグメント側に何らかの感染が起こっても、端末から大切な情報が漏洩する可能性を防ぐことが可能です。

このような情報セキュリティ対策は、顧客との信頼性や情報の厳重な管理が特に重要な弁護士業界において避けて通ることはできません。結果的に同社は Parallels RAS を導入したことで、安全なセキュリティ体制を整備し、無事 ISO27001 を取得することができました。

また、Parallels RAS がもたらしたメリットは、セキュリティのみにとどまりませんでした。Parallels RAS は非常にシンプルに操作設定ができるよう設計されているため、専任担当者を置けないような状況でも、素早く簡単に設定・管理・実行ができます。そのため、全国規模で事業拡大をしていたライズにとって、限られた人員でリモートからも簡単に運用できることは、とても大きなメリットとなりました。

これに関しては、「簡単に言えば、このシステムなしではこんな全国展開はできなかったと思います。当事務所の代表も今回のシステム導入を足がかりに、今後はさらなる事業展開も考えています」と、同社監査部部長の坂本 様より非常に嬉しいお言葉を頂戴しました。

この他、休日や週末に急な業務が発生した場合でも、オフィスに出向かないでテレワークでの対応が可能となりました。さらにそれに加え、市中での法律相談会実施におけるモバイル端末の活用など、安全なセキュリティ環境を整備した上で、より効率的かつ生産性の高い業務を行うことができるようになったというメリットまでも実現できました。

高いセキュリティが求められるビジネス分野において、Parallels RAS の導入が今回のように当初の目的以外でも、様々な点で企業の業務効率化や生産性向上に寄与できるソリューションとして活用可能なことを実感して頂けました。今後も、こうしたメリットを享受するお客様の拡大に向けて努めて参りたいと思います。

*取材当時、2017.01.31 よりライズ神戸をライズ大阪へ統合・継承