Parallels Toolbox 5.1 がリリース!

ツールやアイコンを一新して、多くの改良を実施しました

私も皆様と同じく、Parallels® Toolbox の大ファンの 1 人です。毎日、様々なツールを使用しています。そのため、Toolbox のエンジニアリング チームから昨日リリースされた新しい Toolbox 5.1 を試すチャンスをもらった時は、とても嬉しかったです。

新規ツール: Mac と Windows の新規ツール

Parallels Toolbox には、Mac 向けと Windows 向けの 2 つのバージョンがあります。2 つのバージョンには非常に多くの共通点がありますが、まったく同じではありません。Mac では非常に有効なツールであっても、Windows ではそれほど便利ではない場合がありますし、その逆もまた然りです。

Mac 向けの新しいツールは、CPU 温度です ( 図 1 )。このツールでは、Mac の各 CPU コアの温度と、コアを冷却しているファンの速度を表示します。発熱は電子機器の「損耗」の主な原因の 1 つであり、テクノロジー好きの 1 人としては、Mac の発する温度を把握しておきたいと思っています。加えて、どのアプリケーションで CPU の温度が大幅に上昇するかについても、とても関心が湧きます。

図1 : 新しいCPU温度ツール

一方、Windows 向けの新しいツールでは、Parallels Toolbox 5.0 で Mac 向けにリリースした、テキスト変換の機能があります (こちらのブログ記事でテキスト変換についてご覧頂けます )

新しい Parallels Toolbox のアイコン

Mac のトレンドに合わせて、Toolbox のアイコンがシンプルになり、メニューバーでの認識性が向上しました ( 図 2 )

図2 : 新しい Parallels Toolbox のアイコン

個々のツールにおける多くの改良を

Parallels Toolbox の Mac 版では、50 以上のツールに幅広い改良が加えられています。特に注目したい改良点は、テキスト認識ツールで、日本語、中国語、韓国語の縦書きテキストがサポートされたことです。この改良については、後日公開予定のブログ記事でも取り上げる予定です。アジア言語の縦書きテキストに対応したほか、すべての言語の認識精度が大幅に向上しました。テキスト認識ツールは、私が 2 番目によく使うツールです。日本語や中国語のテキストを扱う機会が大変多いため、これが個人的に最も嬉しい改良点であることはお分かり頂けると思います。

さて、テキスト認識ツールの改良は私にとって大きな意味があった訳ですが、一方で、多くの皆さんが待ち望んでいたのは、Toolbox のメイン ウィンドウのサイズを大きくし、グリッド表示を追加するという改良であったかも知れません。ツールのライブラリを全表示している時に、ウィンドウの大きさを縦方向に変更できるようになり、またリスト表示とグリッド表示のいずれかを選択できるようになりました ( 図 3 )。

図 3 : Toolbox のメイン ウィンドウの大きさを縦方向に変更可能に

その他の改良点:

一部の Mac 開発者は、Mac の新モデルで採用されたノッチ ( 切り欠き )* に関して課題があると考えており ( MacRumors、The Verge、各英語 )、Toolbox のエンジニアも同様に考えています。Parallels Toolbox はノッチを採用した新しい M1 Pro および M1 Max Mac を完全にサポートしていますが、「メニューアイコンを非表示」ツールは Mac メニューに合わせてアップデートする必要がありました。また、画面ノッチのサポート向上のため、今後も改良される可能性があります。これらの新しい Mac モデルのいずれかをご利用になり、Parallels Toolbox 5.1 のノッチ問題にお気づきになった際には、Parallels フォーラム ( 英語 ) よりご連絡ください。フォーラムに参加される際は、新しいツールについてのご提案もお持ちであれば、是非そちらもお知らせください。

*ノッチ ( 切り欠き ): 新型 Mac のディスプレイ上部中央に配置されたカメラユニット部分。Apple ではセンサーハウジングと呼んでいます。