Parallels RAS によりホストされたデスクトップインフラ

専用ハードウェアを備えたリモートデスクトップを、パフォーマンスを犠牲にすることなく、ホスト型デスクトップインフラ上のユーザーに簡単に展開できます。

ホスト型デスクトップインフラ(HDI)とは?

仮想デスクトップインフラ(VDI)は、パフォーマンスは高いものの、データマイニングや動画/画像編集などに必要な処理能力(CPU やグラフィックスの性能)を提供するには不十分な場合があります。

各ユーザーの要求に応じて十分なハードウェアリソースを提供したい場合、管理者はホスト型デスクトップインフラ(HDI)を選択できます。HDI は、インターネットを介してサーバーからリモートで専用デスクトップを提供し、物理マシンと同様の機能や性能を提供できます。

「リモートデスクトップまたはリモート PC」とも呼ばれる HDI は、非仮想化デスクトップインフラとして、VDI では十分な性能が得られない場合の代替手段となります。

ホスト型デスクトップインフラのメリット

組織は、ホスト型デスクトップインフラを利用することで、エンドユーザーコンピューティング(EUC)の管理、モニタリング、サポートに必要なリソースと時間を最小限に抑えることができます。リモートアクセスを提供するだけでなく、コストやダウンタイムの大幅な削減にもつながります。

他にも以下のようなメリットがあります。

  • IT サポートと管理の簡素化
  • 冗長性の向上
  • ベアメタルハードウェア上で動作
  • リソースは共有ではなく専用であるため、ユーザーは CPU、メモリ、GPU など、インスタンスのハードウェアに完全にアクセス可能
  • 追加コストをかけずに、EUC インスタンスのグラフィックスを高速化
  • 仮想化製品を使用する必要がないため、ライセンスの削減が可能
HDI ソリューション

リモート PC プールを使った HDI の実装

Parallels RAS を使用すれば、管理者は HPE Moonshot System などの HDI から任意のデバイスに専用のリモート PC を簡単に提供することができます。

Parallels RAS のリモート PC 機能により、管理者は HDI ベースのリモート PC のプールを作成および管理し、個々の PC を特定のユーザーに割り当てることでそれらをパーシスタントの状態にすることができます。

リモート PC プールは、各リモート PC を 1 台ずつ公開するのではなく、複数のリモート PC を同時に公開することで展開を効率化します。

さらに、Parallels のテクノロジーにより、iOS、Android などのさまざまなデバイスや任意の Web ブラウザー上の Parallels Client を介してシームレスにアクセスすることができます。

リモートワーカーは、リモート PC を使ってドメインに接続された物理的または仮想的なワークステーションに安全にアクセスできます。

HP Moonshot | ホスト型デスクトップインフラとは?

HDI では、各ユーザーに専用のハードウェアを割り当てますが、そのハードウェアはデータセンターでホストされています。ワークステーション、仮想ワークステーション、ブレードなどは HDI として構築することが可能であり、ブローカー接続を使用してそれらすべてを管理できます。HDI を利用することで、IT 管理者はデータセキュリティを強化しつつ、ユーザーが必要とする高い処理能力を提供することができます。

Hosted Desktop Infrastructure

リモート PC を選ぶ理由

ユーザーが PC の利用中に、その PC の完全な管理権限やカスタマイズのためのアクセスを必要とした場合、管理者はリモートでアクセスを提供することができます。

これは Parallels RAS で簡単に実現できます。ユーザーは、PC が物理的にどこにあっても、実際に目の前にあるのと同様に、どのデバイスからでも PC にアクセスして作業することができます。

Hosted Desktop Infrastructure

デスクトップのみのアプリケーションにリモート PC を使用

デスクトップアプリケーションの中には、RDSH セッションで同時に使用できないため、公開に適さないものがあります。実際、同じアプリケーションの別のインスタンスがサーバー上で既に実行されていると、起動に失敗することがあります。

Parallels RAS はこのような問題に対応しており、管理者が物理リモート PC または仮想リモート PC からデスクトップのみのアプリケーションを複数公開できるようにします。