What’s new in Parallels® RAS 19

Parallels RAS 20 の新機能

最新リリースとなるParallels RAS バージョン 20 は、ユーザ体験全体の向上をねらいとして設計されています。管理者様とエンドユーザ様の体験強化につながる、柔軟性、セキュリティ、その他の機能強化が盛り込まれた新機能が導入されました。

主な変更点は以下の通りです。

  • ローカルアプリの起動、AWS 可用性ゾーンのサポートといった、柔軟性のアップデート。
  • Myアカウントでファームを簡単に区別する機能といった、セキュリティとシステムのアップデート。
  • RAS コンソールで最後に使用したゲートウェイの新規カラムといった、管理機能の改善。
  • 追加のユーザ体験を向上。


Parallels RAS 20 アップデート

Parallels RAS 20 では、柔軟性、セキュリティ、および利用者さまと管理者様の全体的な体験向上に向けた、強力な新機能が多数搭載されました。

RAS 20 の新機能については、動画をご覧ください

今回のアップデートでは、重要な修正とサポートの改善も行われました。最も注目の強化の一例をご紹介します。

主なアップデート

  • ローカルアプリの起動

    ユーザは、同一の Parallels Client ワークスペースからリモート公開アプリケーションとローカルアプリケーションをシームレスに並行して起動できるようになり、接続遅延の低減と、ローカル・リモートのアプリケーション双方で統一されたエンドユーザ体験が実現します。

    今回のアップデートにより、ローカル・リモートのアプリケーション双方が Parallels Client 経由のアクセスとなるため、ユーザのコンテキスト切り替えが削減されます。これにより、管理者様が管理コンソールから、リモートアプリやデスクトップと同様に、デスクトップ上またはスタートメニュー内のローカルアプリケーションのショートカットを管理できるようになります。

  • AWS 可用性ゾーンのサポート

    お客様は、AWS の同一リージョン内の異なる可用性ゾーンに同一の RAS テンプレートイメージおよびホストプールからホスト(クローン)をデプロイできるようになり、高可用性が向上します。

  • Windows 365 クラウド PC におけるアプリケーションデリバリの管理

    IT 管理者様には、ローカルにインストールされていないアプリケーションを「双方の利点を最大限に活用」し、クラウド PC へのデリバリが可能となりました。この改善は、Windows 365 をメインのデスクトップとして使用し、ローカルにインストールされていないビジネス系アプリを Parallels RAS を使用してデリバリするクラウド PC ユーザに最適です。

    また、バックエンドがオンプレミスに存在するために クラウド PC への移行が困難なお客様の障害を取り除き、アプリが「利用者を追いかける」ことで、クラウド PC へのユーザのオンボーディングが高速できます。

    Azure Virtual Desktop(AVD)でホストされているアプリや MSIX アプリのアタッチに基づくアプリは、専用の Parallels RAS を通じてシームレスかつ動的にデリバリされます。 紹介ビデオでは、クラウド PC と Parallels を使用したエンドユーザの体験が紹介されています。

  • コストダッシュボード UI(近日公開!)

    クラウドおよびハイブリッド環境の両方でAzure Virtual Desktop(AVD)を使用する際の現在および将来のコスト利用に関するリアルタイムの知見を、IT 管理者様に向けに提供します。

その他のアップデート

柔軟性
  • Azure Marketplace の追加機能

    ライセンス持ち込み(BYOL)や従量課金(PAYG)に加えて、Azure Marketplace から直接プリペイドの Parallels Subscription が利用できるようになりました。

    また、お客様は Microsoft Azure 従量課金コミットメント(MACC)を利用して Parallels RAS ライセンスを購入し、Parallels パートナーはお客様向けのプライベートオファーを作成することも可能になりました。

    このアプローチにより、導入がより容易になります。これは最新のクラウドベースの購入戦略にも合致しているため、リモートアクセスや仮想化ニーズの管理に向けた、より便利かつ費用対効果に優れたソリューションを提供できます。

セキュリティとシステムのアップデート
  • マイアカウントでファームを簡単に区別

    今回の強化によって管理者様は割り当てられた IP アドレスに基づいてファームを区別できるようになり、サポートとセキュリティ管理が向上します。

  • 更新されたシステム要件

    お客様の環境をより安全かつ最適化するため、最小システム要件が更新されました。最新のシステム要件を取得してください

  • 新しいOSに対するサポート

    「Parallels Client for Android」は Android 15 を、「Parallels Client for macOS」 は macOS 15(macOS Sequoia)を、「Parallels Client for iOS/iPadOS」 は iOS/iPadOS 18 のサポートを開始しました。

管理機能の改善
  • 新規のカラム「最後に使用したセキュアゲートウェイ」

    最後に使用したセキュアゲートウェイを新規カラムで確認できます。今回の変更により、管理者様には特定のセキュアゲートウェイの全ユーザをフィルタリングできるようになり、ネットワーク管理とトラブルシューティングが容易になります。

ユーザ体験
  • Parallels Client for Web での高 DPI 対応

    高解像度または高 DPI(dots/inch)ディスプレイ対応によってユーザ体験が向上し、Web クライアント(HTML5)経由でリモートアプリやデスクトップとやりとりする際に、画像の鮮明度や画質の鮮明度が向上します。

  • 新しいフランス語およびベルギー配列のキーボードレイアウト

    Parallels Web クライアントによってフランス語およびベルギー配列のキーボードレイアウトに対応となり、ユーザ体験が向上します。このようなレイアウトに対応することで、Parallels RAS ポリシーによる一元制御も可能です。

  • 複数デバイス間のセッションを再開

    今回のアップデートにより、Parallels RAS セッションログイン時に、アクセス元のデバイスに関係なくアプリケーションが自動で起動できるようになりました。ログイン後、以前使用していたアプリケーションを手動で再起動することなく、すぐに作業を開始できます。

これらのアップデートにより、Parallels RAS のパフォーマンス、セキュリティ、柔軟性、および全体的なユーザ体験が向上し、最新のクラウドおよび仮想化トレンドに対応します。

機能の全リストは、RAS 20 リリースノート を参照してください。

Parallels RAS 19.4 アップデート

Parallels RAS 19.4 アップデートでは、さらなる改良、機能、修正が導入されました。今回のアップデートでは、環境の柔軟性、セキュリティ、ユーザーエクスペリエンスが優先されています。また、重要なバグの修正とサポートのアップデートも追加されました。

最新のアップデートで追加された注目の改良の一部をご紹介します。

柔軟性

  • ID プロバイダーとの軽度な統合
    IT 管理者は、サードパーティ ID プロバイダー(例: Azure、Okta、Ping)を Parallels RAS とシームレスに統合できるようになりました。これにより、エンド ユーザーは RAS 登録サーバーや認証局の必要なく、サインインし、アプリやデスクトップなど Parallels RAS のリソースにアクセスできます。結果としてこれらのリソースを起動するとユーザーには自分の認証情報を入力することが求められます。この機能は、公開アプリケーションを提供し、公開アイテムを立ち上げる際にユーザーの認証情報を認証する SAML を活用する Parallels RAS の新機能によって利用できるようになりました。
  • 強化されたホワイトラベルとカスタマイズ
    ユーザー プール環境の背景画像の変更を希望している企業は、JPEG または PNG をアップロードして、管理者専用ポータル内で設定できるようになりました。これは、既存のプロバイダーから Parallels RAS に移行する場合は特に、従業員に対してこれまでと同じルック アンド フィールを提供することに役立ちます。この機能は、Parallels RAS 内ですでに確立されているホワイトラベル機能とユーザー ポータルで利用できるカスタム オプションをさらに改善します。

セキュリティ

  • 読み取り専用のドライブ リダイレクト
    読み取り専用のドライブ リダイレクトにより、クライアントからサーバーにドライブをリダイレクトできます。ただし、ドライブへのアクセスが読み取り専用に制限されるため、データ漏洩のリスクが軽減されます。この機能は、既存のドライブ リダイレクト機能を拡張します。
  • 詳細なクリップボードの制限
    現行の機能を拡張することで、双方向または一方向の使用向けにクリップボードの機能を設定できるようになりました。管理者はテキストのみの形式を指定できるため、コントロールを向上し、データ漏洩のリスクを軽減できます。これにより、ユーザーはすべての形式に対応することなく、コピー/貼り付け機能を利用できます。

ユーザーエクスペリエンス

  • 新しいスイスドイツ語とスイスフランス語のキーボードのレイアウト
    キーボードのレイアウトの設定がアップデートされ、スイスドイツ語とスイスフランス語のオプションが追加されました。これにより、新たに追加された二言語に馴染みのあるユーザーのエクスペリエンスが改善されます。
  • Parallels Client Progressive Web Apps (PWA) for Windows のショートカット キー
    Parallels Admin コンソールで、ChromeOS ウェブ ブラウザから実行中のユーザー セッションで PWA として Windows を設定できるようになりました。今回のアップデートには、Chrome 経由で重要なアプリケーションを提供、起動するさらに便利な方法が含まれています。
  • IGEL User Management System (USM) を使用しての Parallels Client の中央設定
    新たな設定により、IT 管理者は IGEL 対応の Parallels Client をプロファイリング・構成する機能を利用できるようになりました。今回の改良により、IGEL OS12 デバイスで Parallels Client をさらに効率的に管理できるようになります。

機能の全リストは、RAS 19.4 リリースノート を参照してください。

Parallels RAS 19.2

Parallels RAS 19.2 は Azure Virtual Desktop の統合に重点を置いています。Azure に関する知識が少ない管理者でも、マルチユーザーでの Windows 10 / 11 ワークロードの利点を最大限に活用できるようになります。

オンデマンド ウェビナーをご覧ください。

主な機能強化:

Azure Virtual Desktop

  • HTML5 Web クライアント
    任意のブラウザーを使用して、Windows、macOS、および Linux デバイスから Azure Virtual Desktop のリソースにアクセスします。
  • MSIX app attach
    パッケージ化されたアプリケーションを Azure Virtual Desktop ワークロードに追加できるようになりました。
  • RDP Shortpath
    クライアントとセッション ホスト間の UDP ベースの転送を、特定のポート範囲に限定できるようになりました。
  • ストレージ コストを最適化
    自動スケーリングと電源管理のコスト最適化の拡張機能として、Azure Virtual Desktop 仮想マシンの電源がオフになった時に、マネージド ディスク ストレージを自動的にダウングレードできます。

その他の機能拡張

  • ユーザー エクスペリエンス
    ユーザーは、仮想デスクトップ用の特定のモニターをきめ細かく選択できます。 さらに、事前作成されたクライアント接続を共有デバイスに指定できます。
  • Microsoft Authenticator
    時間ベースのワンタイム パスワード (TOTP) 認証では、Microsoft Authenticator が利用可能になりました。
  • 管理上での改善
    永続的なデスクトップの割り当て、および新しい PowerShell コマンドレットと API により、管理が簡単になります。

Parallels RAS 19.1

マイナーアップデートである Parallels RAS 19.1 では、新しい機能が追加され、新しいテクノロジーがサポートされています。さらに、パフォーマンスとセキュリティも向上しています。主な機能をご紹介します。

  • MSIX app attach の強化
    Parallels RAS 19.1 では、仮想デスクトップインフラ(VDI)に対する MSIX app attach アプリケーションの配信が強化されました。RD セッションホストに加え、VDI デスクトップにも MSIX app attach アプリケーションのパッケージを割り当てられるようになりました。MSIX app attach を活用することで、管理者はデスクトップイメージまたは Parallels RAS テンプレートにアプリをインストールすることなく、アプリを動的に追加、削除、更新できるようになり、管理作業の効率性を向上させることができます。
  • Nutanix AOS 6.5 のサポート
    Parallels RAS 19.1 では、最新の Nutanix AOS Long Term Supported(LTS)バージョンがサポートされています。この機能は、セッションホストワークロードのプロビジョニング、スケーリング、電源管理の自動化に Nutanix を使用する IT 担当部署にとって特に有効です。
  • 新しいポリシー検索
    Parallels RAS 管理コンソールの新しい検索機能を活用して、管理者は利用可能なポリシーを迅速かつ簡単に検索して構成できます。
  • 新しいユーザーエクスペリエンスレポート
    新しく提供された、転送プロトコル(TCP/UDP)、ネットワーク遅延、接続品質、帯域幅品質に関する事前構成済みレポートの情報により、ユーザーエクスペリエンスの監視し、トラブルシューティングや強化を実行できます。IT 管理者は、ユーザーセッションの履歴データを取得することで、ユーザーエクスペリエンス向上が必要とされる分野を特定できるようになりました。
  • Parallels Client for Linux による Ubuntu 22.04 LTS のサポート
    Parallels Client for Linux の柔軟性および接続性が向上し、最新の Ubuntu LTS バージョン 22.04 をサポートできるようになりました。
  • 新しい PowerShell コマンドレットと REST API
    IT 管理者は、PowerShell と REST API によって、Parallels RAS を自動で展開および管理できます。以下の PowerShell コマンドレットと REST API のリストが公開され、REST API でリバースプロキシが使用できるようになりました。
    • MSIX app attach: RD セッションホストならびに VDI デスクトップ用の MSIX app attach を展開および構成します。
    • テナントブローカー: テナントをテナントブローカーに接続して、ステータスを確認できます。
    • ログオン時間: ログオン時間の制限を構成します。

Parallels RAS 19

新しくリリースされた Parallels RAS 19 では、基盤として最高度の評価を受けている機能とイノベーションが取り入れられており、任意のデバイス経由で仮想アプリケーション/デスクトップに、安全にアクセスできるようになっています。

管理者に対してもエンドユーザーに対しても、シンプルな使用感を提供すると同時に、展開の柔軟性とセキュリティの向上が図られています。Prallels の目標は、企業や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、マネージドサービスプロバイダー(MSP)が、一元化された管理コンソールからより俊敏にサービス提供を拡大できるようにすることです。

主な機能をご紹介します。

  • クラウドプロバイダーとしての Amazon Web Services(AWS)
    Parallels RAS 19 と Amazon EC2 の統合により、サポート対象のクラウドコンピューティングプロバイダーが拡大しました。Parallels RAS テンプレートを使用することで、管理者とエンドユーザーの操作性を統一できます。また、クラウド上で直接、またはハイブリッド環境経由で、オンデマンドのインスタンスの展開や自動拡張が可能になります。
  • MSIX app attach の統合
    Parallels RAS 19 と MSIX app attach の統合により、必要なアプリケーションを適切なユーザーに提供できます。MSIX パッケージの検出とインポート、ビルトインのバージョンタグによるパッケージ更新の簡素化、パッケージの署名に使用する証明書の管理、セッションホストへのアプリケーションパッケージ割り当てによる動的なアプリケーション配信をご利用いただけます。
  • Let’s Encrypt 証明書管理
    Let's Encrypt は、受賞歴のあるグローバルな認証局(CA)で、無料の SSL 証明書が提供されています。Parallels RAS では、特別な設定をせずに Let's Encrypt による SSL/TLS 証明書の作成を統合できるため、簡単にセキュアなユーザーアクセスを実現できます。また Parallels RAS 19 では更新プロセスが自動化されており、Parallels RAS Console から直接、証明書の発行、更新、無効化を行うことができるため、証明書の管理もシンプルです。
  • 指定 URL リダイレクト
    Parallels RAS 19 には、既存の URL およびメールのリダイレクト機能に加えて、特定の URL をリダイレクトする機能が追加されています。サーバーからクライアントへのリダイレクト機能により、エンドユーザー端末のリソース利用を最適化できます。たとえば、ローカルにインストールされた Microsoft Teams や Zoom などの統合コミュニケーションツールに対するリダイレクトを利用して、通話や会議の音声/映像配信を最適化できます。
  • 複数の多要素認証(MFA)の提供
    管理者が複数の MFA を使用できるようになりました。異なる Parallels RAS 環境を展開することなく、単一のリソースで IT 環境を合理的に管理できます。
  • Parallels Client for Windows on ARM64
    Parallels Client for Windows は、ARM64 プロセッサーを搭載するマシン上でネイティブに動作するよう再構築および最適化されています。これらの低負荷なシステムを利用するユーザーが、x86 および 64 ビットアプリケーションを効率的に利用できるようになりました。
  • 表現的記述によるフィルタリングとポリシー
    表現的な記述によるフィルタリングでは、自然言語形式を使用できるため、柔軟さを提供しつつ管理者の複雑な作業を軽減できます。表現的な記述を使用してルールや基準を設定し、ユーザーアクセスをより詳細に管理したり、指定したオブジェクトに Parallels RAS クライアントの接続ポリシーを適用したりできます。また、ログオン時間を設定してファームリソースへのユーザーアクセスを制限したり、多要素認証(MFA)要件を管理したりすることもできます。
  • 電源管理
    クラウドにおける仮想マシン(VM)の運用には、実際に使用されたコンピューティングリソースに対してのみコストが発生するという特性があります。VDI の VM は、通常、業務時間内にのみ使用されます。管理者は Parallels RAS の電源管理機能を活用して、 サポート対象のプロバイダープラットフォーム(Microsoft Azure、Azure Virtual Desktop、Amazon EC2 など)に存在する VM で、電源を投入したり切断したりするスケジュールを設定できます。
  • メールベースのアカウント検出
    Parallels クライアントから仮想アプリケーションやデスクトップへの接続が、これまで以上にシンプルになりました。エンドユーザーは、メールアドレスを入力するだけで、詳細な接続情報を得ることができます。ファーム用の冗長なサーバーアドレスや URL を入力する必要はなくなりました。すべてのネイティブ Parallels クライアントで、メールアドレス入力による Parallels RAS ファームの検索がサポートされるようになりました。
  • ログオン時間のコントロール
    Right to Disconnect(つながらない権利)のイニシアチブをサポートし、ログオン時間のルールを設定することでセキュリティを強化できます。Parallels RAS 19 では、公開済みリソースのログオン時間を設定できます。表現的な記述による、柔軟なルールで、アクセス許可のスケジュールを設定できます。

全機能を掲載したリストについては、Parallels RAS 19 リリースノート を参照してください。

Parallels RAS 18.3.1

Parallels Web(HTML5)Client でペン入力がサポートされました。この追加機能がビジネスや教育にもたらす効果の詳細については、ブログをご覧ください。本リリースにおけるその他の変更点については、リリースノートをご参照ください。

Parallels RAS 18.3

Parallels RAS 18.3 では引き続きユーザーエクスペリエンスの向上が図られており、新しい柔軟性とセキュリティ制御が提供されています。主な機能をご紹介します。

  • Windows 11 および Windows Server 2022 の最新バージョンを完全にサポート
    Windows 11 と Windows Server 2022 で、さらに強化されたセキュリティと向上したユーザーエクスペリエンスをご活用ください。
  • 改良された Azure Virtual Desktop 統合
    プロセスの合理化により、カスタマーはハイブリッド Active Directory ドメインサービスを使用することなく、Azure Active Directory ドメインサービス(AADDS)を利用できるようになりました。また、メディアの最適化により、Microsoft Teams などのコミュニケーションツールの音声やビデオが改善されました。

Parallels RAS 18.2

Parallels RAS 18.2 では、リソースの最適化、ユーザーセッションフローの改良、最新オペレーティングシステムへの対応、IT の生産性を向上させる新しい管理機能をご利用いただけます。主な機能をご紹介します。

  • 最適化ルーティング
    エンドクライアントと公開済みリソースの間に優先トンネリングルートを指定して、ユーザーセッションのトラフィックフローを最適化します。
  • Parallels Client: 最新のオペレーティングシステムをサポート
    Parallels Client が Windows、macOS、iOS の最新バージョンをサポートしました。エンドユーザーのユーザーエクスペリエンスが向上しました。
  • Parallels Web(HTML5)Client: クリップボードのネイティブな使用感
    ユーザーは、リモートセッションから自分のデバイスに直接プレーンテキストをコピー、カット、ペースト(逆方向も可能)できるようになりました。これにより生産性を向上させることができます。
  • Parallels RAS Reporting: 機能が拡張した新しいレポート
  • Web ベースの管理ポータル: 新しい管理機能
  • ハイパーコンバージドプロバイダー向けにアップデートされたサポート

Parallels RAS 18.1

Parallels RAS 18.1 により、ユーザーのセッション管理を改善し、エンドユーザーのリモート PC へのアクセスを簡素化できます。さらに、Windows Virtual Desktop の統合に関する新機能が導入されており、Apple M1 および Intel チップ上でのネイティブ動作に最適化された Parallels Client for Mac を利用可能です。主な機能をご紹介します。

  • 複合的なユーザーセッション管理
    セッションカテゴリーが新しくなりました。RD セッションホスト、VDI、Azure Virtual Desktop、リモート PC などホスト先に関わらず、すべてのユーザーセッションと関連するセッションの詳細をまとめて表示できます。
  • セルフサービス型のリモート PC アクセス
    エンドユーザー側のセルフサービスで、任意の Windows PC を Parallels RAS ファームに登録し、対応する公開済みデスクトップを自動で作成できます。
  • Azure Virtual Desktop: 新機能
    Azure Virtual Desktop の統合がより強化されました。管理者は、ホストプールごとにホストサイズを変更したり、RDP Shortpath を利用して UDP ベースの直接接続を行ったりできます。さらに、SAML(2.0)SSO も利用可能です。
  • M1/Intel チップ搭載 Mac 対応の Parallels Client
    Parallels Client for Mac は、Apple M1 および Intel ベースの Mac デバイス上でネイティブに動作するように再構築および最適化されています。これによりエンドユーザーのパフォーマンスが向上しています。
  • 動的なセッション解像度の更新
    ウィンドウモード時にリモートデスクトップセッションの解像度を動的に更新できます。セッション再接続の必要がないため、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
  • 双方向のクリップボードおよびファイル転送制御
    ユーザーがリモートセッションからローカルデバイス側にデータコピーまたはダウンロードできないようにして、セキュリティを向上させます。一方、ローカルデバイス側からリモートアプリケーションへのデータコピーまたはアップロードは許可することができます。
  • 細分化された多要素認証の設定
  • 公開済みリソースのメンテナンス
  • Yubico - YubiKey(PIV)のサポート
  • テナントブローカー: 単一のテナントで複数のアドレスを利用

Parallels RAS 18

Parallels RAS 18 では、Azure Virtual Desktop のエクスペリエンスが統合および強化されており、FSLogix プロファイルコンテナーがサポートされています。また IT サービスの配信を大幅に改善し、インフラストラクチャに関係するコストを削減します。主な機能をご紹介します。

  • Azure Virtual Desktop の統合
    中央制御されるコンソールからすべての仮想ワークロードとリソースを統合、構成、および一元化することにより、Azure Virtual Desktop の機能を拡張できます。Parallels RAS の展開を Azure Virtual Desktop と統合して、単一のソリューションとしてエンドユーザーに提供できます。
  • FSLogix プロファイルコンテナーの統合
    推奨される統合ユーザープロファイル管理ソリューションとして、 FSLogix プロファイルコンテナーの展開、構成、管理を Parallels RAS Console から一元的かつ簡単に実行できます。
  • ユーザーエクスペリエンス評価機能と高度なセッションメトリック
    管理者は、ユーザーエクスペリエンス(UX)評価機能のメトリックとユーザーセッションの詳細に関する完全なビューを組み合わせて使用して、問題をより迅速かつ正確に特定することで、サービス提供を改善できます。
  • 自動的なイメージ最適化
    RDSH、VDI、または Azure Virtual Desktop ワークロード用の組み込みの自動イメージ最適化機能によって、ユーザーエクスペリエンスが向上し、IT インフラストラクチャのコストが削減され、本番稼働までの所要時間が短縮されます。
  • RDSH および VDI ローカルストレージ配信
    既存の共有ストレージの展開に加えて、テンプレートを使用して、複数の独立した Microsoft Hyper-V ホストにローカルでクローンを展開することができます。ストレージのニーズに優れたコスト効率で対応できます。
  • 管理ポータル
    Parallels RAS 環境を展開して管理し、新しく更新された Web ベースの管理ポータルからユーザーセッションを監視します。IT 管理者は、モバイルデバイスからリモートで環境を管理できます。
  • 迅速なファイル検索
  • CPU の最適化
  • サードパーティのロードバランサーによる配信の改善

Parallels RAS 17.1

この最新バージョンでは、アプリケーション配信や仮想デスクトップインフラ(VDI)をさらに活用できるようにする、企業、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)向けの機能が提供されています。主な機能をご紹介します。

  • 複数の組織で Parallels RAS コンポーネントを共有できるマルチテナントアーキテクチャ
  • SAML(Security Assertion Markup Language)がサポートされており、シングルサインオン(SSO)機能が追加されています。異なる組織間でのユーザー ID の管理を合理化できます。
  • Amazon Web Services(AWS)の Elastic Load Balancer(ELB)のサポートにより、クラウドでの高可用性を向上させました。

Parallels RAS 17

Parallels RAS 17 では、超高速ログオンによるユーザーエクスペリエンスの向上、セキュリティの強化、タスク管理の簡略化などの機能が提供されています。これにより、組織による業務従事者へのリモートアプリケーションおよびデスクトップの配信を支援します。主な機能をご紹介します。

  • Google Authenticator による多要素認証オプションの拡張
    Parallels RAS 17 は、一般的な多要素認証メカニズムと統合されているため、追加費用なしでセキュリティに保護レイヤーを追加できます。
  • 超高速ログインに対応した AI ベースの事前起動セッション
    Parallels は AI ベースのセッション事前起動技術を採用しており、ユーザーはこれを活用して自分の仮想ワークスペースに迅速にアクセスできるようになります。ユーザーエクスペリエンスは向上し、効率性と生産性が強化されます。
  • Windows Server 2019 サポート
    RDS や Hyper-V など、Microsoft Windows Server 2019 の先進的な機能やサポートをご活用ください。
  • Web ベースのコンソールとヘルプデスクツール
    Web ベースのコンソールによって、IT 担当者のより柔軟な対応が可能になりました。任意の Web ブラウザーから、Parallels RAS インフラのモニタリングとユーザーセッションのトラブルシューティングを行えます。
  • REST API
    Parallels RAS では、REST API を提供しており、これにより組織は既存のオーケストレーションおよび管理のソリューションとの統合が可能になります。
  • 設定不要の VDI ソリューションと Scale Computing HC3
    Scale Computing HC3 がサポートされており、エンドツーエンドでコスト効率の高い VDI ソリューションを構築できます。
  • 管理者権限を細分化
    Parallels RAS では管理者権限を細分化するオプションが利用できます。IT 担当部門は、管理者に対して特定の権限を構成したり、すべての Parallels RAS オブジェクトの管理を委任したりできます。

Parallels RAS 16.5.3

Parallels RAS では、より多くの VDI プラットフォーム、新しい開発者ツール、いくつかのクライアントサイドのセキュリティ強化がサポートされるようになり、さらに他の複数の改善点も導入されました。主な機能をご紹介します。

  • VDI プラットフォームとして Scale Computer HC3 をサポート
    HC3 は、新しいハイパーコンバージドインフラストラクチャのソリューションであり、単一のアプライアンスでコンピューター、ストレージ、仮想化、バックアップ、障害回復を連係させることができます。HC3 は、Scale Computing が独自に有する KVM ベースのハイパーバイザーを使用することで優れた費用対効果を実現した、簡単に使用できるハイパーコンバージドソリューションです。その品質は Parallels RAS の環境に完璧に適合します。
  • 新しい開発者ツール
    Parallels RAS における、RAS セッション変数の使用が拡張されました。従来、RAS セッション変数は公開済みのアプリケーションでのみ使用可能でした。16.5.3 ではこの機能が、公開済みのデスクトップにも対応するよう拡張されました。
  • クライアントサイドのセキュリティ強化
    macOS、iOS、Android クライアントの最新のアップデートでは、次に挙げるようないくつかの重要なクライアントサイドのセキュリティ強化が導入されます。
    • ユーザーがパスワードを変更する際のパスワード要件の表示
    • パスワード期限切れの通知
    • 通知受領直後のパスワード変更の有効化

Parallels RAS 16.5

Parallels RAS では、より多くの VDI プラットフォーム、新しい開発者ツール、いくつかのクライアントサイドのセキュリティ強化がサポートされるようになり、さらに他の複数の改善点も導入されました。主な機能をご紹介します。

  • 合理化された展開
    VDI Agent が強化され、Publishing Agent に組み込まれました。余分なコンポーネントを排除し、単一の Publishing Agent で複数の VDI ホストを管理できます。
  • ソリューションの回復性
    管理のダウンタイムを削減するため、PA 自動昇格機能を導入しました。この機能を有効にすると、マスター Publishing Agent に障害が発生した場合に、Publishing Agent リストで次に記載されている PA が自動で昇格します。
  • 自動化
    通知機能が強化されました。新しい通知タイプだけでなく、双方向モニタリング(”超過する”と”下回る”)もサポートされています。また、特定のイベントが発生した場合にスクリプトの実行を許可できるようになりました。
  • 新しく細分化されたクライアント接続ポリシー
    4 つのカテゴリーを 20 以上に細分化することで、IT 管理者はより柔軟にクライアントを設定できるようになりました。
  • Azure 多要素認証(MFA)のサポート
    Azure MFA およびその他のプロバイダーに対応する新しい二要素認証プロファイルが追加され、構成がシンプルになりました。Azure MFA Server(RADIUS 経由)、Duo、FortiAuthenticator、TekRADIUS に対応します。
  • Microsoft App-V の公開
    Parallels RAS 16.5 では、アプリケーション公開時に App-V インフラまたは SCCM によって配信される Microsoft App-V パッケージを列挙する機能が追加されました。
  • Parallels RAS Console
    サイトダッシュボードが拡張され、追加のパフォーマンスメトリクスが表示されます。
  • Windows クライアントのカスタマイズ
    新しいカスタマイズオプションにより、Windows クライアント(クライアントバイナリ)を再ブランディングできるようになりました。HTML5 クライアントと共通のブランディングを採用して、ログイン画面にロゴを表示し、Parallels Client for Windows の外観および使用感をカスタマイズできます。
  • リフレッシュされた HTML5 Client
    HTML5 Web Client の外観が現代的にリフレッシュされました。
  • Citrix XenApp 6.5 移行ツール
    Citrix XenApp 6.5 の販売は、2018 年 6 月 30 日に終了しました。Citrix ユーザーの Parallels RAS への移行をサポートするため、バージョン 16.5 では移行ツールが提供されています。

Parallels RAS 16

Parallels RAS 16 は、数あるアプリケーションおよびデスクトップ配信ソリューションの中でも優れた価値を提供し続けています。ソフトウェアのパフォーマンスや使いやすさに影響を与えるいくつかの改良が加えられています。主な機能をご紹介します。

  • Turbo.net のサポート
    Parallels RAS 16 と Turbo.net の統合により、 Turbo.net ライブラリからアプリケーションをコンテナー化したりプロビジョニングしたりできるようになりました。これにより、管理者は同一のサーバーから、同一のアプリケーションの異なるバージョンを公開できるようになります。
  • PowerShell のサポート
    バージョン 16 では Microsoft PowerShell 2.0 がサポートされていましたが、管理者は引き続きこれを活用することもできます。PowerShell の自動スクリプトにより、IT 管理者は、複雑な設定や反復作業をよりシンプルかつ合理的な手法で処理できるようになります。
  • VDI の改善
    新しいバージョンの Parallels RAS では、VDI 環境の展開と管理をさらに合理化するために、カスタマイズ可能な VDI テンプレート、クローン、およびリンククローンが提供されています。この改良をサポートするため、カスタマイズされた Sysprep が同梱されています。管理者は、Parallels RASprep によって Windows デスクトップを用意し、自動的に構成できるため、リードタイムを短縮できます。
  • モバイルおよび HTML5 クライアントの改良と更新
    Parallels RAS は、iOS および Android デバイス向けの最新クライアントを提供することで、優れたモバイルエクスペリエンスを継続的に構築しています。これらのクライアントでは、複雑なキー操作が必要なアプリケーションをシンプルに使用できるようにする、カスタマイズされたショートカットキーが利用できるようになりました。また、iOS で配信されるアプリケーションへのアクセスは、デバイスのパスコードと Touch ID を使用して保護できます。HTML5 クライアントの改良により、管理者はユーザーやユーザーグループ向けにカスタマイズされた外観および使用感を提供できます。
  • ドラッグ & ドロップ
    Parallels Client for Windows および Parallels Client for Mac から Parallels RAS に接続するユーザーは、ローカルのワークステーションからリモートのアプリケーションに簡単にファイルや画像をドラッグ & ドロップできます。